大規模複雑データ可視化分析支援システム

ソフトウェア開発者らのコーディネーション(作業分担の調整)の状況把握を目的として,ソーシャルネットワーク分析(人と人との関係を構造的観点から分析する手法)を用いた分析を行っています.ソーシャルネットワーク分析では,人を表すノードと,人と人を結ぶ関係を表すエッジを用いて構造をグラフ(ネットワーク図)化し,その構造の特徴を分析します(図1).

 


図1 グラフ(ネットワーク図)のイメージ

研究で扱うグラフは,ノードが数千個,エッジが数万本からなる極めて複雑な構造となる場合が多々あります.一般的なディスプレイでは,画面がノードとエッジですべて埋め尽くされるため,この規模のグラフを可視化し分析することは困難です.そのため,規模が大きく複雑なデータを対象とするソーシャルネットワーク分析には,できるだけ大きな対角表示領域を有するディスプレイが必要不可欠となります.